6月5日〜7日まで修学旅行が行われました。
<主な予定>
5日 クラス単位での見学
6日 班単位での見学
7日 学年単位での見学
1.○中学校生徒の誇りを傷つけないような行動をとる。 2.京都、奈良の歴史で学ぶことはちゃんと学ぶ。 3.時間を守る。 4.他人まかせにしない。 5.きまりを守って迷惑をかけない。 |
5日クラス単位の行動
今回の修学旅行は、今年から行き先が変わって初めて学校が行く場所です。バス旅行と違い新幹線で京都まで行きます。
10時頃に早い昼食(弁当)をとりました。
<京都着>
長い時間をかけ京都駅に到着しました。ここからはクラスごとの行動です。うちのクラスは奈良方面へ向かいました。途中、東寺の
五重塔を見たりしながら行きました。ガイドさんが細かく史跡を紹介してくれました。
最初の見学地は、お坊さんの話がおもしろいという薬師寺です。薬師寺まであともう少しのところで心配されていた雨が降り出して
しまいました。雨の中薬師寺に到着し、最初にトイレに寄ることになりました。そこには「善男」「善女(違うかも)」などと書かれていて、
担任が「ほら善い男だって。おまえ大丈夫か?」などと笑う場面もありました。その後、話を聞く場所に座りました。他の学校の生徒も
いました。お坊さんが出てきて「もっと前はここまできちゃいなさい。」と言いました。僕は一番前の列にいたので目の前にお坊さんがい
るという近距離でした。「あいさつで始まりあいさつで終わる。はい、正座して。」あいさつをした後、「はい、じゃあもうくずしていいよ。」と
言い、話が始まりました。「今まで見てきたなかで一番良かったところは?」という質問に「薬師寺!」と答えて、お坊さんは「お前らなか
なかいいやつだな。」と話しました。(笑)その他、質問に対し何でも「薬師寺」と答える人がいて、「おい、そこの首からアメリカの国旗を
かけているやつ、ちょっと前に来なさい。なかなかおもしろいぞ。・・・後で残れな。居残りだ。」という場面もありました。いろいろな薬師寺の
ことについての説明の後、今度は自分のことを言い出しました。その中で印象に残った言葉を。
「自分が修行して分かったことが2つあります。1つ目は当たり前のことかもしれないけど『自分の命は自分しか使えない』です。怒るの
も、笑うのも、泣くのも自分でしかできません。みんな1つの命なんだからそれを精一杯使いましょう。」この言葉に、なるほどと思いまし
た。「2つ目は何事もよく見て欲しい。いくつもの寺を見てきて『あぁ〜 また寺か』などと思っていないだろうか。他には嫌いな教科の時を
思い出してみなさい。ずっと下を向いてて教科の先生を一度も見たことがないということもあるんじゃないだろうか。果たしてそれでいいの
かよく考えて欲しい。自分の心とよく向き合って。」ということで黙想をしました。「困ったことがあったら神に祈りなさい。きっと助けてくれる
でしょう。今回、国宝になっている建物の中でこうやって座って話が聞けたことはいいことなんですよ。薬師寺に来たら本尊台座だけは見
ていってください。これを見るだけでいいです薬師寺は。見ないと損をします。」と話して終わりました。
この後、言われた本尊台座を見に行きました。途中ガイドさんが堀のあるところを飛び越えて進んでいくなどしました。(笑)
<東大寺・奈良公園>
次に見学へ行ったのは東大寺です。この辺りには鹿がいるというので楽しみです。なんでも鹿せんべいを鹿の頭の上にかざすとおじぎ
をするとか。雨もやみました。まず最初に驚いたのは鹿だらけ。道をふさぐほどいるところもありました。
東大寺の境内へ入りました。大仏殿の大きさにまず驚きました。これでも元のものの3分の2だとか。最初に作られたときはこれよりも大
きいと思うと、昔の人はすごいと思いました。そして、その中にある大仏は教科書で見るのでは分からない迫力がありました。大仏殿の前で
記念写真を撮る予定でしたが、先に見終わってしまった人がどんどん先に行ってしまったためいる人だけで撮りました。この後鹿にせんべい
をやろうと思っていましたが時間がなかったので次の見学地でやろうと思いました。
<興福寺>
ここでは千手観音像など教科書で見たことがある像がたくさんありました。それらの見学の後、いよいよ鹿に鹿せんべいをあげました。
鹿せんべいを手にしたとたん、周囲を鹿に囲まれます。なんかとても怖いです(角が生えているものなど)。ガイドさんに言われたように
鹿の頭にせんべいをかざしたらおじぎをしました。そのあとせんべいをあげました。地面には至る所にフンが落ちていました。(笑)とても楽
しかったです。担任はこの前の陸上大会で優勝したので約束の団子を買いに行こうとしたらなんとシャッターはもう閉まっていて買えませ
んでした。・・・ということで団子は明日へ持ち越しです。
<〜ホテル着>
今のところでホテルに帰る予定時刻は17:20。同じ頃5組が到着すると言うことで1番にホテルに戻るのでは言いました。その中バスで
は、ガイドさんがクイズを出しました。「お」のまわりに「3」が並んでいます。「おっさん」といった人がいましたが「おっさん」ではありません。
正解は「おまわりさん」です。次に、難問。「短景気」はなんと呼ぶでしょうか? するとすぐに「ショートケーキ」と答えが出ました。ガイドさん
は「なかなかみなさん頭が柔らかいですね、優秀です。」と言いました。他には簡単な心理テストなどを行いました。みんな大ウケでした。
ホテルに着くのは1番だと言われていたのがビリになってしまいました。時刻は16:40。1時間も遅れてしました。
さて、みんなお待ちかねの夕食です。本来の予定では部屋ごとでしたが、部屋が散らかっていたりすると大変と言うことで、男女別に一カ
所に集まり食べました。
夕食の後入浴です。結構狭かったので大変でした。お湯を飛ばし合ったりするなど大変騒ぎました。入浴後は部屋でテレビを見ながら
カードゲーム・将棋をしました。消灯時間になっても、各部屋に備え付けてある非常灯で照らし将棋をしているところもありました。
6日班別行動
2日目の朝を迎えました。この時点での天気は曇りで、今日も何とか大丈夫そうです。
さて、朝食を食べました。関西だけに納豆は出ませんでした。(?)
今日は班別で京都市内を見学します。8:00から出発でしたが、10分早く7:50にホテルを出発しました。この時、外は雨が降っていま
した。傘を差してホテルを出発しました。我が班、最初の見学地は京都御所です。
<〜京都御所>
まずは、バス停に向かって歩くことにしました。でも、バス停のある道路までずいぶん時間がかかりました。数百メートル歩いたのではな
いでしょうか。しかし、目の前にはなんか木が立ち並んでいる道が。慌てて地図で確認して方向が逆だと分かりUターン。しかし、この時目
の前に広がっていた木の奥こそが京都御所だったのです。でも、その時は気付く間もありませんでした。
再びホテルへ戻ってきました。これから出発する人たちが不思議そうな目つきでこちらを見ました。・・・やっとバス停のある大通りに出ま
した。そこで自分たちの乗るバス停がこの通りのどこにあるのかを地図で確認しました。そんな中、他の班の人がバス停の位置を聞きに
来たので教えてあげました。・・・さて、バス停の位置は確認したものの、そのバスがここから乗るとちょっと遠回りをして京都御所へ向かう
ので、直接京都御所へ行く方向になるバス停まで歩くことにしました。結構歩いてバス停に着きました。そんな中、他の学校の生徒がやっ
てきました。そこで、「どこに行くの?」と聞いてきたので「京都御所だよ。」と教えました。すると向こうも行く方向を言ったので、「その方向
ならこのバスで大丈夫だよ。」と、教えてあげました。バスに乗って無事に目的の「烏丸下長者町」で降りました。今回、バスでの移動は
1日乗車券です。
<京都御所>9:00着
蛤御門から、中心に向かって歩きました。一歩入ると、その広さに圧倒しました。道幅は6メートルくらい。中心の道まで80メートルはあり
ます。そして、紫宸殿に到着。中から何か聞こえたのですが特に何もなさそうでした。大宮御所では、警察の出張所もありました。この後、
京都御所の見学をどうしようかと話し合っていると、子犬がやってきました。雨だからか、赤い服を身につけて走っていきます。
「おぉ、すげぇ。」と、班長が叫びました。結構ここには地元の人が散歩などに来ているみたいです。
そんな中、軽トラック(農家が使うようなもの)が走ってきて、びっくりしました。
京都御所を一周しようかという案も出ましたが、時間がかかりそうなことや、他に何もなさそうということで次の見学地に行くことにしました。
再びバス停に戻るまで結構歩きました。
<〜竜安寺>
バス停で次のバスまでの時間を確認してみると20分近くもあることが分かりました。現在9:45。もう一度京都御所を見に行こうかと班長が
提案をしましたが、バスに乗り遅れるとだいぶ時間(次のバス)がかかるので、ここで待つことにしました。しかし、雨は降り続いていたので近
くのとある場所で雨宿りをすることにしました。この場所、民家なのか寺なのか分からない立派な門がありました。でも何もないのです。表札
もないし。でも心の中では感謝していました。(笑)そして、バスの出発予定時刻になりました。しかし、バスは来ません。5分ほど遅れてやっ
と来ました。次の竜安寺まで、このバスで行きたいところですが立命館大学前で終点です。立命館大学前まで20分ほどでしたが、京都御所
での疲れのせいか眠る班員もいました。しかし、それがこの後大事件を起こしてしまうのです。
終点の立命館大学前に着きました。降りるときは、あの1日乗車券が必要です。しかし、寝ている間に手から離してしまい、どこに行った
か分からなくなってしまったのです。この時は、しょうがなくお金を払っておりました。そして、営業所に入ったバスの中を探しに行きました。
続けて僕達も探しに行きました。バスの運転手は、バスを掃除中だったのでこちらをじろじろ見ていました。そんな中、シートの隙間に挟まっ
ている1日乗車券を発見。バスの運転手などに「すいませんでした。」と言って出てきました。そして、竜安寺へと向かいました。
<竜安寺>
竜安寺。最初「りゅうあんじ」と読んでしまいそうですが「りょうあんじ」と読みます。参拝料を払って早速、枯山水(石群)を見に行きまし
た。結構人がいましたが、なんとか良い写真も撮れました。その後、「順路・出口」とある看板に沿って歩いていきました。
途中で、ある人たち(大人)が「立入禁止」とある中を、「こちらは美しいんですよ。」と言いながら入っていったので非常に気になりました。(笑)
鏡容池のまわりを歩いて入り口まで戻ってきました。途中でザァーと水の流れているところがあって、なんだか涼しい気分になりました。
竜安寺では、順路やパンフレットに英語の表記があって(今後の見学地もだが)、京都は外国の観光客も多いんだなぁと思いました。
<〜金閣寺>
竜安寺にあるバス停では、たくさんの人が待っていました。そんな中来たバスも満員でした。でも運転手が「もっと奥に詰めて。」という声
でなんとか乗れました。そして、金閣寺前で降りました。
<金閣寺(鹿苑寺)>
金閣寺は、正式名「鹿苑寺(ろくおんじ)」といいます。まず入るとある看板が目に入りました。
「目の前に見えるのは金閣です。金閣寺ではありません。」当たり前のようで誤解する人も多いようです。人通りが少ないときに写真
を撮れたのでよかったです。続いて誰かのお墓みたいな(調べていないので詳しいことは分からない)「白蛇の塚」や夕佳亭を見ました。
<〜銀閣寺(東山慈照寺)〜>
金閣寺を見終わった後、時刻はちょうど正午。昼食をどうしようかと話し合いになりましたが、近くに食べるところはなさそうです。予定では、
この後二条城しか見学地が無く、時間が余りそうだと言うことで急遽、銀閣寺へ行くことにしまた。と、その前に担任へ連絡です。お昼時の時
間帯に、担任へ連絡することになっているのです。・・・連絡がすんだ後、早速銀閣寺へ向かうためにバス停に向かいました。しかし、銀閣寺
へ向かうバスは満員。しかも、乗り場には長い列ができています。1回目に来たバスでは、後もうちょっとというところで乗れませんでした。
すると、今度は2台のバスで銀閣寺へ向かうバスが来ました。さすがに営業所の方もこの人数にバスの本数を増やしたみたいです。
・・・金閣寺道から銀閣寺道までは相当距離があり、バスに乗っている時間も長かったです。それで、途中は寝てしまいました。あまりにも、
到着するまで時間がかかったので、通り過ぎてしまったのかと心配するほどでした。無事に銀閣寺道へ到着です。
銀閣寺道から銀閣寺まで少し距離があります。しかも坂道になっています。そんな中、人力車の人たちが「銀閣寺へ行くんでしょ。乗せて
いくよ。」と言いましたが、「高そうだった(お金)」「恥ずかしい」「興味がない」ということで、乗っていきませんでした。(内心は、こんなところに
人力車で商売をしている人がいるんだと驚くほどでした。)この通りは「哲学の道」とも言われているところで、本当に近くを流れている用水路?
を見ていると、俳句が一首できてしまいそうです。(笑)
銀閣寺へ向かう道へは、土産屋や食堂などがあり、銀閣寺の帰りに昼食をとることにしました。途中、八つ橋を販売している店が「(県)から
来た○中学校の生徒さんでしょ。帰りに見ていってね。」と話しかけてきたので、どうして知っているんだ?と思いました。たぶん、最初に来た
生徒からどこから来たのかを聞き出し、制服の特徴から判断しているのでしょう。いくつもの学校が来ているにもかかわらず、見破ることがで
きるのは商売上手だなと思ったりもしました。(笑)
・・・銀閣寺へ到着しました。その時、銀閣寺から出てきた班と行き会って「今空いているよ。写真とるなら今一番良いよ。」と言われたので、
これはチャンスだなと思いました。
中にはいると本当に空いていました。銀閣寺は「銀閣」と呼ばれる建築物の他には何も知らなかったので、中に入ってビックリしました。銀閣
寺の前には、波紋を表現した銀沙灘(ぎんしゃだん)と、富士山型の向月台(こうげつだい)があったのです。<パンフレットから>銀閣寺には、
こんなものがあったのかと、大きな発見でした。いつも手前に錦鏡池がある銀閣寺しか見ていなかったのですから・・・。さらに、展望所から見た
京都市の眺めは格別でした。でも、こうしてみると銀閣寺はずいぶん市内から離れたところにあるのだなぁと思いました。
・・・銀閣寺を後にして昼食をとる店を探します。すると、またあの八つ橋のお店が「お帰りなさい、○中学校の生徒さん。八つ橋はいかが?」
と、声をかけてきましたが、さっさと行ってしまいました。(笑)
いろいろと悩んでいるあげく、哲学の道まで来てしまいました。この辺で決めておかないともう食べるところがありません。そこで、もう近くのお
店に入ってしまいました。そこで僕は天ぷらうどんを注文しました。暑かったので汁までは飲みませんでした。
<〜二条城>
残すところ見学地も二条城だけとなりました。ここで問題が発生。二条城へうまく行くバスが銀閣寺道からはありません。当然乗り換えをする
訳ですが、どういうルートで行けば最短で行けるか、「バスなび」を見て検討していました。するとそこへ、地元のおじさんが声をかけてくれました。
「どうしたの、どこへ行くんだい?。」「二条城に行きたいのですが。」「二条城・・・。ここから直接行くバスはないから乗り換えだな。え〜っと・・・、
(バス停を指して)このバスに乗って堀川今出川で降りて乗り換えをすれば行けるよ。おじさんもこのバスに乗るから降りるところで教えてあげるよ。」
「ありがとうございます。」と、行き方を教えてくれました。そのバス(快速)・バス停は、この「バスなび」には載っていなかったのです。おじさんは
何も見ずに、自分の頭のなかでバスの路線を考えていました。さすが地元の人は、多くのバスを知っているんだと思いました。・・・バスが来ると、
「バスが来たよ。」と丁寧に教えてくれてバスに乗り込みました。「次は堀川今出川・・・」降りるバス停です。ボタンを押そうと思うと先に誰かが押し
ました。きっと、あのおじさんに違いありません。・・・バスが止まりました。人がたくさん乗っていたので「ここで降ります」と言いながら前の方に行
きました。あのおじさんは、一番前の席に座っていました。僕達が降りるとき、「ここを左の方へ行くと二条城だよ。」と教えてくれました。僕達は
「いろいろとありがとうございました。」と降りるときに言いました。
バスは赤信号で止まっていたので、お世話になったおじさんに出発するまで見送ろうと思いました。信号が青になってバスが出るとき、僕達は
おじさんに向かって会釈をしました。するとおじさんも会釈をしてくれました。そして、遠ざかる中、最後まで二条城の方向へ指を向けていました。
この時、僕達は、「いいおじさんで良かったね。あの人はえらいよ。」と言いました。
ちょうど、二条城へ向かうバスがグッドタイミングで来ました。早速バスに乗って二条城へ向かいました。
<二条城>
あの親切なおじさんのおかげで、一時はどうなるかと思った二条城へ無事に着きました。ガイドブックの写真がちっぽけだったので、そう大きく
ないのだろうと思っていたのですが、それは大きな間違いでした。まず入り口にある「東大手門」の石垣に圧倒しました。さらに、驚いたのは、
「二の丸御殿」です。形が変わっていて、何度も同じところを通っているような気分でした。しかも、床が「ぎしぎし」鳴るのです。この時は建物が
古くてこうなるのでは・・・なんて思っていましたが説明を読んでみると、「うぐいす張り」というものでわざと音が鳴る仕組みになっているそうです。
所々に、複雑?な二段になった違い棚がありました。(違い棚が2段ある)
二の丸御殿の後は本丸御殿(中には入れない)、天守閣跡を見ました。天守閣跡は、上まで階段で登れるものの、何もありませんでした。(跡だ
から当たり前か・・・笑)この後、清流園を見ました。枯山水みたいなものもありました。
<二条城〜ホテル>
二条城も見終わり、全ての見学が終わりました。でも、ホテルへ入れる最低時刻17:00まで約1時間はあります。そこで近くのコンビニへ寄りま
した。その後ホテルまで歩きました。ホテルの前で先生と会い「まだ時間があるからそこいらを見てきな。」と言われました。それでもホテルの方へ
向かうと、入り口にいる先生が向こうに行けと言うかのように指を指していました。仕方なく、朝、京都御所の方へ向かったところへ行ってUターン。
それでも時間が余るので近くの通りに出てまたもやコンビニへ。しかしここでもあまり時間つぶしにはならず、最後はホテルのまわりの道を歩くこと
に。すると変わったラーメン屋があり、ここで何か食っていくか?なんて行ったりしました。そして、再びホテルの方へ戻ってきました。するとそこには、
たくさんの生徒が駐車場などに集まっていました。もう足もガクガク・・・。と入り口を見てみると、さっきはあっちへ行けと指をさしていたのが、今度は
手招きへと変わっているではありませんか!! 一番でこの班はホテルへ入りました。時刻は16:50。10分早くホテルです。部屋まで行くと、もう一日
歩いたせいで靴下などがすごい臭いに・・・。そしてお風呂へ行きました。
<入浴〜就寝>
昨日は遅かったけれど、今日は最初です。みんな浴槽などで暴れてもう大騒ぎ。あまり落ち着いて入れなかった・・・。お風呂を出て部屋に戻ると、
誰もいない・・・。後から帰ってきた班に「今みんなお風呂に入っているよ・・・。」と言うと、さっさと行ってしまいました。しばらくして、担任の先生が入っ
てきました。「あれ、誰もいないの? 団子持ってきたんだけど。」「あぁ、今お風呂入りに・・・僕は早めに出てきたので。」「団子買ってきたんだけど、
ちょっと数が足りないからとってくるね。」・・・しばらくして「え〜と、この部屋の人数は・・・。2個余るからじゃんけんでもして分けちゃってね。」というと、
部屋を出ていきました。
みんながお風呂から戻ってくると、僕は団子の話をしました。この団子、陸上大会で優勝したのでひとり一本ずつと、個人で1位をとった人は更に
もう一本。駅ビルのとある場所で買ってきた団子、値段までは教えてくれなかった。班の中に個人で優勝した人がいて、団子をくれるというので、
じゃんけんをしました。すると僕が勝ったので、4個のうち僕が2個、他の2人に1個ずつあげました。他のクラスの人がくると、この団子は何かと、
不思議そうでした。・・・しかし、この団子、あとでとんでもない事件が発生しようとしていた・・・。
夕食は、なんと豪華にスキヤキ!!。野菜を入れて煮立てた後、肉を入れて・・・。肉はあっという間に無くなってしまいました。僕がいた席のところ
では、野菜と肉がバランスよく無くなって良かったのですが、隣では肉の方が先に終わり、野菜だけが後からぐつぐつ煮ているというしだい・・・。でも、
この日の夕食は、学校での(林間・スキー・臨海など)食事の中で、一番楽しかった夕食だったと思います。
今日一日は、本当に疲れました。いろいろあったし。でも、就寝時刻を忘れてもうあと5分だというのにふとんもしけていない・・・。先生がまわってきて、
やっと敷き始めました。何とか就寝時刻までに敷き終わりました。
昨日の夜はみんな起きていましたが、今日はみんな昨日よりは早めに寝ていたようです。そして、僕も昨日と比べてゆっくり休むことができました。
7日学年行動
3日目の朝。今日は昨日と比べるとやや起きるのが遅く、大変でした。
朝食の後、すぐにホテルを出る準備をします。一番最後にホテルを出るクラスでしたが、少しのんびりしすぎてしまいました。大きな荷物をトラックに詰め
込み、バスに乗り込みました。
今日は帰りの新幹線に乗り遅れると大変なので、学年全体で行動をします。今日最初の見学地は清水寺です。清水寺までは、京都タワーや、弁慶と
牛若丸が出会って戦った橋など、着くまでにいろいろと紹介がありました。
<清水寺>
清水寺は、3つの滝のうちどれか一つを飲むと「学力」「長寿」などの願いが叶うということで有名です。さすがに人が多かったです。牛若丸が座ったという
岩や、剣など見ました。例の滝のところでは約20メートルにわたって列ができていて、並んでいると時間が無くなりそうなので僕は並びませんでした。
近くにある売店では、「滝は3つとも同じものです。後の人のために空いているものをお飲み下さい。」と、なんだか夢を無くすことが書いてありました。(笑)
お土産をまだ何も買っていないので、ここで買うことにしていました。清水寺を出て、売店をいろいろと見て回りました。売り場の人が勧めた「茶だんご」や
八つ橋などを買いました。いろいろと見ているうちにもう出発の時間です。お土産は十分買えたので良かったです。
<三十三間堂>
修学旅行最後の見学地は三十三間堂です。中尊千手観音坐像(十一面千手千眼観世音菩薩)や、千体千手観音像など、教科書でよく見るものです。
残念ながら自分と似た像は見つかりませんでした。なにしろすごい数で、ずっと見ているとどれも同じに見えてきてしまいます。ちょっと見た目が怖い
八十八部衆などもありました。
<〜京都駅〜>
三日間、奈良・京都でいろいろなところを見てきました。もうまもなく駅です。行きは始発でしたが、帰りは1分の停車時間の内に100人以上の生徒が乗ら
なければなりません。ホームには、僕達以外にも準備している人がいました。お弁当やさんです。弁当もこの停車時間内に全部入れないとだめなんです。
列車が来ました。列車から出てくる人はいないのでスムーズにかと思いましたが、デッキのところでつっかえました。でも時間内に全員乗れました。弁当も(笑)
発車して間もなく、弁当が配られました。食べた後はまた、近くの友達とゲームをしました。
駅に着き、今度は学校へと向かうバスへ乗りました。
<〜学校>
バスに乗ってしばらく外を見ていると、なんだか空の様子が怪しくなってきました。バスの中ではカラオケ大会です。
高速道路に乗って、完全にまわりが暗くなってきました。北の方にはすごく黒い雲が・・・。そしてとうとう雨が降ってきました。しかもすごい大雨。雨の音で、
カラオケのボリュームを最大にしても雨の音に負けているのです。前はもう霧みたいになっていて視界がとても悪くなっていました。速度50Km規制だったから
相当でしょう。S.Aに着くと、帰りの時刻を知らせるために家へ連絡する人、トイレに行く人などでバスから出ていきました。ぼくもトイレへ行きましたが、少し
の距離を走ったにもかかわらず、ずぶ濡れでした。S.Aを出発しました。
学校へ着く頃には雨も弱まりました。先に届いている荷物を持って車へ向かいました。3日間の修学旅行は、無事に全員が帰りました。
<・・・追記>
2日目に(6日)で「この団子、あとでとんでもない事件が発生しようとしていた・・・。」と書いてあるの、覚えていますか?
今回はその真相をお教えいたしましょう・・・。(笑)
修学旅行も無事に終わり、翌日のクラスでの話でした・・・。
「修学旅行から帰って早速忘れ物がホテルから届いています。このカバンは誰のですか・・・
みなさん、修学旅行はいかがでしたか。団子の味はどうだったでしょうか(笑)」
「えっ、団子? 何それ?」
「机の上に袋の中に入れておいてあったでしょう」
「ええっ、誰かの物だと思った。」
「じゃあ、団子は?」
「食べていないよ!」
「ええー、せっかくみんなから頼まれたから買ってきたのに・・・ 持ってこなかったの?」
「誰かの荷物だと思って放っておいた。」
「そんな、人の恩を・・・ さすがに団子は戻ってこなかったか・・・ ひどい!」
その後先生は、すごくがっかりそうでした。
修学旅行の思い出 完
©2000-2002 Hitoshi